犬と暮らす家(犬のためのこだわり)

完全自由設計の注文住宅で柴犬のためにこだわったこと 

1.2階への階段

・老犬になると階段の上り下りが辛くなると想定し、途中で休めるように踊り場も設置。

2.道路に面した大きな見晴らし窓と2階の犬専用スペースの確保

・人も車も虫も・・・動いているものが大好きなので、お留守番のときも、外の様子をいつでも観察できるように大きな窓を南側に設置。冬は大好きなひなたぼっこしながらお昼寝ができる。玄関側なので家族が帰ってくるのもすぐに分かる!

3.玄関入った土間の広さ

土間を広めに設計した。濡れた傘も広げて干せる。

4.土間にペット水栓

・当初は玄関ドアの外側にペット水栓をつける予定だった。でも、真冬の散歩は寒いし、一旦は室内にすぐにでも入りたいし、給湯も使いたい。外での水道は凍結しないような設計にしなければならない。だったら部屋の中に入れちゃったほうが何かと便利だと思ったので、土間に設置。

5.よくいる場所のペット専用カメラの設置(カメラ用コンセントの配置)

普段お留守番やひとりになりたい時によくいる場所にはペット専用カメラを設置したいので、カメラを設置するためのコンセントの配置計画もしっかり考えた。

6.寝室のペットトンネル

一緒に寝る寝室は、空気が流れて寒い思いをしないように、壁を一部開けて、ペットトンネルを設置しました。ドアを閉めてても、入りたいとき・出たいときに通れるので、重宝している。

7.庭のドッグラン

やっぱり、犬だから、走り回りたい!これはわざわざ都外へ出て注文住宅と広めの土地を決めた最大の理由です。土砂降りの雨のときは、お散歩はやめて、お庭でおしっこも…ちょっと想定。

映画「みんなのいえ」

注文住宅をする上でぜひ参考に、と言われ。

・家族で映画「みんなのいえ」を見た。三谷幸喜監督、田中直樹(ココリコ)さんと、八木亜希子さん、唐沢寿明さんに田中邦衛さんたちが演じ、新進気鋭のデザイナーと、大工・長一郎がマイホームを建てる上で対立しながら紆余曲折する、という内容。三谷幸喜さんらしいコメディに仕上がっている。実際に、注文住宅を建設中の私たちにとって、とても参考になり、興味深かった。

興味深かった内容・その①「人は自分に似た家を建てる。」(イタリアの諺)

・ところどころに、出てくる名言の一つで、一番心に響いた。今、まさに我が家を作ろうとしていて、その我が家は、私たち家族のこだわりが詰まった、一生に一度だけしかできない家だ。それらのこだわりの一つ一つは、もしかしたら、建物を作る職人さんにとって、とても面倒くさいものかもしれない。でも、どうしても譲れないものは譲れないし、妥協できるところは妥協して、自分たちにとって最高の家を作りたい。建売や大手ハウスメーカーにはできない完全注文住宅。家=私。なるほど、的を得ている。

興味深かった内容・その②大工とデザイナーの対立

・家を建てるにあたり、いろんな場面で、大工とデザイナーの意見の対立があった。それぞれの自信とこだわり、思いがあり、ぶつかり合う。目的はただ一つ「住む人にとって最高の家づくり」のはずなのに。見てる方向は一緒のはず、なのに、それを見失い、主張が先走ると、必ずお互いに不満ができる。自分たちの家づくりにおいても、何となくリフレクションするものがあった。多くの人の力と知恵があってこその完成、だと改めて思う。

興味深かった内容・その③「本当に気に入った家は、三軒目に建てた家。」

・ところどころに、出てくる名言の一つ。長年住んでいたマンションは、自分たちが建てた家ではないし、今回が1回目の注文住宅なので、このあとの人生であと2回も注文住宅なんて建てる?いやいや、現実的ではない。お金が有り余っているのなら、建ててみたいとは思うが。でも、それぐらい、1回目では、何一つ後悔しないようには、建てられない、ということだ。だからこそ、多くの人が、最初の最後の注文住宅を、最高のものにしてほしい、という願いを込めて、このブログを始めることにした。これから注文住宅を建てる方たちに、参考になれば、これほど幸いなことはない。

間取りの決め方

決め方の優先順位①土地の形状と方角

・購入する土地の形状がどうなっているのか。正方形か、長方形か、三角形なのか。また、北に何(建物とか、道路とか)があって、東に何があって、西に何があって、南に何があるのか。

決め方の優先順位②こだわりたいものを方角で入れ込む

我が家がこだわったもの

・インナーガレージ(=公道の場所と駐車場の向きが必然的に決まる)

・🐕柴犬が走り回れる庭(建築面積とインナーガレージへ続く駐車場以外が庭になる)

・🐕外を見るのが好きなので、窓があり、柴犬の居場所が道路側に作れるように配慮。

・もちろん、家族が集まるリビングを最初にどこの部分に持ってくるかを決める。うちは、東南側に。西だと、西日が差し込んで、熱の流出入が大きくなり、室内の温度管理が無駄に発生する、と思ったので。

・どれだけの広さの庭と車を何台駐車場に止める予定か、そしてどれだけの広さの(玄関へ向かう)アプローチをとるか、で建物自体の平米数が決まる。

決め方の優先順位③リビングゆえのキッチン

・リビングが決まり、テレビ(スクリーン)をどの方向で見るかによって、必然的にキッチンの位置も決まっていく。そして、キッチンの形状。アイランドか、ペニンシュラ型(半島)か、L型か、壁付けにしたいか。キッチンが決まったらパントリーと冷蔵庫の位置。

決め方の優先順位④玄関の位置

・玄関は、家全体の印象(外壁を含めた印象)とマッチしたものでなければならない。そこで、玄関をどこに置きたいか、どのくらいの広さを取りたいか。リビングの場所と同時並行で決めてもいいくらいの大事な場所。隣接が密接した戸建てなら、その目線も気になるところ。

・玄関を入ったところに、ペットの足洗い場にできる洗面所を付けるのを希望。当初は玄関の外に設置予定だったが、真冬の寒い中、外で足を洗うのは嫌だと思い、玄関入ってすぐの場所に設置。もちろん、温水の混合水栓で。

決め方の優先順位⑤残りの部分+2階

・あとは、洗面所とお風呂の水回りをどこにするか、と、残りの居室の広さと部屋数を決めていく。そうすると、必然的に部屋と部屋をつなぐ廊下もできる。余ったスペースができれば収納等も入れていく。2階がある場合は、2階への階段と階段の形状、2階の部屋、ベランダの向きなどを決めていくまず、ベランダの向きをどうするか、など。

ベランダを作るか・作らないか。

・マンションに住んでいた際、もちろん、南向きのベランダがあり、洗濯物や布団を干していた。ただ、やはり、舞い込んでくる枯れ葉やゴミ等で排水部分にゴミがたまり、2・3カ月に1回、排水溝のゴミを割りばしで拾い、ベランダ全体も汚れてくるので、旅行用や試供品のシャンプーを洗剤代わりにして、デッキブラシで掃除をしていた。

・ベランダはあって当たり前と思っていたが、雨や強風の日は、そもそも洗濯物は部屋干ししていたし、部屋できちんと乾くので、必ずしもベランダはいらないと思い始めてきた。その代わり、浴室の外・洗濯機を置くと同時に、ランドリールームを作り、そこで干すことにし、そもそもベランダを作るのをやめた。

2階を作るか、作らないか。

・当初からの希望は平屋だった。今は、平屋の家もとても流行っている。だが、土地の広さと少なくとも欲しい部屋数を考えると、2階を作らざるを得なかったので、結局2階になった。なぜ、平屋にこだわったかというと・・・

①将来、私と妻の両親に、同居の介護が必要になったとき。

②そして、その数十年先に、自分たちが高齢になったとき、極力フラットで生活できるように、という思いから。

なので、当初、トイレ・洗面・お風呂、洗濯機、生活のすべては1階にいてもできるように配慮したが、1階の一部にインナーガレージを置くことで残りの居室部分が狭くなってしまったため、2階にお風呂・洗面を持ってきた。もし将来、老齢で2階にあがれなくなってしまった身体になってしまったら、ホームエレベーターでもつけるしかない。

家族のこだわり。

きっかけの一つに🐕柴犬があったけども、家を建てるには、今まで思い描いてきた理想を形にしたい!そこで、それぞれの希望をノートにメモしました。

パパのこだわり

・インナーガレージ…車いじりが趣味。今の愛車は「ローバーミニ」。

・囲炉裏の部屋…古民家をイメージして囲炉裏でご飯を食べたい。

・1階はほぼ段差なし…夫婦の両親の介護が発生したとき、さらには自分が介護される側になったときを想定して。

ママのこだわり

・アラウーノ(Panasonic)…妻が言う、トイレ掃除が絶対らくちんのはず!

・キッチンの蛇口は100%タッチレス…料理中その都度手を洗うので金具が絶対汚れる

・肩湯付のお風呂…ゆっくりくつろぎたい!

・顔認証の玄関ドア(YKK)…両手が荷物でふさがっている時、顔で判断は助かる!

・太陽光発電…エネルギーが枯渇している日本では、電気料金の高騰や電力の需要が伸びると想定。

・書斎(本棚)

長女(大学生)の希望

・自分の部屋、クローゼット

※実は、東京脱出は、大反対!!引っ越しのせいで友達が少なくなった、と。

次女(小学生)の希望

・自分の部屋、映画ルーム、ハンモック、ゲームコーナー

・転校しても、全然OK。常に楽観主義。

🐕柴犬のキボウ

・もちろん、駆け回れるお庭

・留守番も多いから、外が見れる窓が欲しいな♡

要するに・・・

これらの希望を叶えようとすると、建売住宅の戸建ては無理だと思った。注文住宅しかないと考えた私たちは、土地探しから始めた。特に、インナーガレージを実現するには、ある程度の広い土地も必要なため、東京都では無理だと考え、東京を脱出する方向で土地を探し始めた。

家探しのきっかけ。


 長女が2歳のとき、今からもう20年ぐらい前のことです。東京23区内の3LDKのマンションを購入しました。マンション住まいは、共働きの私たちにかなりのメリットをくれました。

 玄関から、ほぼ段差がなくフラットであること、24時間ごみ捨てができること。同じマンションから同じ学年の同級生が何人か必ずいたので、必然的に、子供たちが友達になりやすい環境であったこと。学童保育室からの帰りも一緒なので、夜暗くなっても一人ぼっちではないこと。

 マンションを購入してからも、一軒家へのあこがれはありました。長女が小学校入学する前ぐらいの時期、小学校を入学すると同時であれば、友達づくりもそんなに苦労しないだろうと、建売住宅をいろいろとみて回りました。いい物件はありましたが、建物と道路の位置、消防的な観点、予算の相違から、先には進まない結論となりました。

 そのあと、次女が産まれました。次女が2,3歳のころ、戦隊もののショーが目的で、いろんな住宅展示場に行きました。個人情報の提供と引きかえに、ただで戦隊もののショーを見てました。ついでに住宅を見ては、忘れかけてた一軒家へのあこがれを復活させましたが、やっぱり、予算の相違で、夢と現実を切り離しました。

 2020年、世界中で、新型コロナウィルスが大流行しました。自宅勤務やテレワーク、子供の長期的な休校をきっかけに、自宅マンションで柴犬を飼うことになりました。長女は柴犬希望、次女はマルプー(マルチーズとプードルの子)を希望しましたが、柴犬に決まりました。一日2回の散歩が始まりました。散歩は大変だけど、柴犬は家族の癒しとなりました。風が強くても、雨が降っても、雪が降っても、散歩に行きました。※小さい頃はトイレトレーニングをし、トイレでしていましたが、いつの間にか、外でしか、おしっことうんちをしなくなったからです。

 ドッグランに連れて行くと、思いっきり遠くまで走って、なかなか帰ってきません。うーん、しつけができてないかもしれないけど。でも、マンションは狭いよな、と思い始めました。広い庭で、思いきり、毎日遊ばせてあげたいな。

「そうだ!住み替えよう!」

これが、私たちの住み替えを決めるきっかけとなりました。